| Wikipediaから抜粋
生産
アルミニウムはボーキサイトを原料としてホール・エルー法で生産されるのが一般的である。ボーキサイトを水酸化ナトリウムで処理し、アルミナ(酸化アルミニウム)を取り出した後、溶融し電気分解を行う。したがって、アルミニウムを作るには大量の電力が消費されることから「電気の缶詰」と呼ばれることもある。
電力価格が高いためコスト競争に弱い日本国内のアルミニウム精錬事業は、オイルショック後採算困難になり、大部分は国外に拠点が移った。現在、日本国内で原石(ボーキサイト)から製品まで一貫生産を行っているのは、自前の水力発電所により自家発電を行っているため低価格の電力が入手可能な日本軽金属(工場所在地は静岡市清水区)のみである。
ボーキサイトからアルミニウムを精練するのに比し、アルミニウム屑からリサイクルして地金を作る方がコストやエネルギーが少なく済む。そのため、回収された空き缶等をリサイクル原料とし、電気炉等を用いる形態で再生するケースは徐々に増えている。アルミニウム屑を溶解するにあたっても融点が約660?と銅や鉄などの主要金属の中では低い方なので少ないエネルギーで行うことができる。この利点をとらえて、アルミニウムはしばしば「リサイクルの優等生」や「リサイクルの王様」と表現される。
アルミニウムの生産量は2002年時点で2574万トンに及ぶ。中国が約 1/6 を生産し、これにロシア、カナダ、アメリカを加えた4カ国で生産量の過半数を占める。中国、ロシア、アメリカはボーキサイト原産国でもある。他のボーキサイト原産国であるオーストラリア、ブラジル、インドも世界生産量のシェア10位以内に含まれる。
田中優氏の講演から
■売れば売るほど損をする
不幸なことにこの「構造調整プログラム」を受けた国は約百二十ヶ国あります。分母はIMFに ノ加盟している国なので百七十ヶ国あまり。つまり全世界の三分の二の国が借金地獄にはまっていて「構造調整プログラム」を押しつけられることになっています。その百二十の国はほぼ全てが途上国です。その途上国は先ほど説明したように原料しか売る物がなかった。
その原料というのは数が非常に限られていて、平均三十品目です。そのたった三十種類しかないものを百二十ヶ国が売った。どうなるか。もちろん値崩れがおこってどんどん値段が下がっていった。生産するためのコストより安い値段で売ることになった。
その最たる例が先に説明したアルミです キね。アルミは電気を使って作るわけですから、電気の値段よりもアルミの値段の方が高くないと儲けにならない。。ところがどこの国の現状を調べても電気の値段よりもアルミの値段の方が安いんです。つまり売れば売るほど損をする構造の中で途上国は売らされている。なぜ売らなけ ッればならないか。「構造調整プログラム」によって金が返済できなければ世界経済から抹殺される。それが怖いがために意地でも損してでも売る。赤字を覚悟で輸出する。
■悪の低コスト競争
これと日本の企業が争って勝てるはずがないんですね。同じものを作ろうとする限り日?{は人件費を出さねばならないわけですから絶対に勝てないです。この値段の下がり方は一九二九年の世界大恐慌のときとほぼ同じです。日本は「価格破壊で安くなった」という言い方をしていますが、向こうではまさに今、世界大恐慌が続いている状態にあるんですね。
もちろん彼らだって損はしたくない。赤字輸出なんてやりたくない。そこでどうするか、コストを徹底的に切り詰めます。切り詰められるコストは二つ。一つは人件費。徹底的にタダ同然でこき使います。もう一つは環境コストです。日本にアルミを輸出してくる中でもっとも安い値段をつけたのはロシアでした。アルミ精錬のプロセスは途中でフッ化水素という非常に危険なガスが出ます。このフッ化水素というのは空気中に流れ出ると、たとえば森の上を流れるとしますと、流れた形のとおりに森が白骨化します。塩素ガスとほぼ同じぐらい危険です。そのフッ化水素を除去する装置をロシアでは最初から付けていなかったんです。ですからロシアではアルミ精錬工場があると周囲五万ヘクタールから二十万ヘクタールという膨大な面積が全部白骨化しています。当然人間も死んでます。ただこれは軍事工場だという考え方のもとで隠され続けてきたんです。
ところがこのアルミが非常に安いということで、日本はこのアルミをせっせと買いました。そうしたらアルミで競っているブラジルやインドネシアはどうしたらいいか。さらにコストを低くするために、公害を除去する装置があるんだったらスイッチをオフにする。取り外してしまう 、。そういうふうにしない限り競争に勝てなくなります。そのために世界中でより悪い、悪のための競争が続いていったんです。
■世界銀行のやったこと
たとえばフィリピンなどは国家予算の半分が借金の返済です。自分たちのために使うお金がないんですね。たとえば、人口の二?р ェエイズの患者になっているアフリカ諸国。ところが借金返済のために、医療に回すお金がないんです。そのためにエイズがさらに広がっていくと言う悪循環を続けています。そんなふうにさせたのが、この「構造調整プログラム」です。
この「構造調整プログラム」にはIMFとい 「っしょに世界銀行が中心を担うようになっていきました。実は世界銀行こそがこの借金の元を作らせた張本人なんです。途上国にこれをやれば儲かるよと宣伝をして投資をなだれ込ませたのは他ならぬ世界銀行のやったことです。世界銀行はオイルショックの時期にスタートしてるんで ナすが、この時期、先進国はどこもお金がなくて経済が停滞する状態になりました。お金はどこに行ったかというと、オイルダラーという形で中東の「石油の王様」たちのところにボンボン集まっていったんですね。ところが利子を稼ぐことはイスラム教の教理に反することになっていま ワす。だから彼らは自分でそれを運用することができない、だけど儲けたい。どうしたかというと、アメリカや日本やヨーロッパの銀行に金を預けたんです。ところが不況だから、それらの銀行からどこも借りようとする人がいない、その中でいったいどこに貸し付けたらいいんだという 、時、世界銀行が途上国にやたら金を貸し付けさせたんですね。その時「こういうふうにやれば儲かるから」といって貸し付けたんですが、ことごとく全て失敗しました。その結果、全部借金になって積もっていったんですね。
世界銀行が借金の取り立ての側にまわるなんて実にふざけた話でこいつがいなければ借金は生まれなかったんです。ところがそいつがこの「構造調整プログラム」をやらせる側に回っています。もちろんのことですがこの世界銀行のプログラムに日本のODA、政府開発援助も乗っかりました。日本の援助の金額は膨大で世界銀行の二倍あります キ。ですから日本だけで世界最大の融資と言われている世界銀行の二倍ものお金をODAとして貸し付けています。その結果、途上国をどんどん追いつめています。
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